理学療法士・作業療法士の平均残業時間|年齢・性別・職場別の残業状況

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● 今の職場は残業時間が長い気がする・・・。
● 残業したけど、残業代として認められていない・・・。

そのようなことでお悩みの方は、まずは理学療法士・作業療法士の残業代として認められた平均的な残業時間を把握することが重要です。

その上で、もしも残業時間が長すぎる場合には残業を減らすための職場内での取り組みを行い、それでも削減できない場合によっては転職を視野に入れた方がより豊かな人生につながると思います。

理学療法士・作業療法士の残業代として認められた平均的な残業時間は、厚生労働省により発表された報告書「賃金構造基本統計調査」に年齢や性別、職場の規模別に細かくまとめられています。そのため、この報告書を確認することで今の職場の残業時間が長いのか、短いのかを確認することができます。

それでは、理学療法士・作業療法士の年齢・性別・職場の規模別の平均的な残業時間、さらに残業時間を減らすためにはどのような行動が必要なのかについても紹介します。

理学療法士・作業療法士の平均残業時間は5時間

厚生労働省が令和元年(2019年)に集計し、2020年に公表した最新の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士および作業療法士の月間の平均残業時間は約5時間となっています。

長いと感じる方、短いと感じる方それぞれだとは思いますので、まずはこの5時間という残業時間が同じコメディカルと比較してどの程度の長さなのか確認していきましょう。

理学療法士・作業療法士の残業時間は他職種より少ない

 平均残業時間平均年齢
理学療法士
作業療法士
5時間33.3歳
看護師7時間39.5歳
薬剤師11時間39.4歳
放射線技師11時間38.9歳
臨床検査技師12時間38.7歳

(賃金構造基本統計調査)

上の他職種と比較した残業時間を確認すると、コメディカルの中では理学療法士・作業療法士の残業時間は最も少ないことが分かります。

残業時間が少ない理由としては、基本的にリハビリ業務は日勤帯で終えることができ、他職種のような緊急の呼び出しや対応が少ないことが影響していると考えられます。

ただし、冒頭でもお伝えした通り、この結果は残業代が発生した残業時間です。2019年に日本医療労働組合連合会が公表した「2018年秋・退勤時間調査」によると始業時間前残業を57.6%、就業時間後残業を59.4%の方が行っているのに対して、残業代の請求は始業時間前残業では9.6%、終業時間後残業では32.6%しか行えていないと報告されています。このことから、多くの残業時間は残業代として認められていない可能性が高く、残業を行っても認めてくれる職場が少ないことが分かります。

それでは、コメディカルの中での残業時間の位置づけが確認できたところで、次は残業時間は職場によって異なるため、職場の規模別に残業時間について詳しく確認していきましょう。

職場の規模別の平均残業時間

 平均残業時間平均年齢
10~99人の職場4時間37.1歳
100~999人の職場4時間32.8歳
1000人以上の職場8時間32.4歳

(賃金構造基本統計調査)

この章では、職場の規模(全職員数)別に理学療法士・作業療法士の平均残業時間を紹介していきます。

上のグラフをみると、平均残業時間が10~99人の小規模の職場と100~999人の中規模の職場は4時間であるのに対して、1000人以上の大規模の職場は8時間と倍の長さになっていることが分かります。

職場の規模別にこれだけ残業時間に差があるのは意外な結果でした。この職場の規模によって残業時間の差が生じる原因は、大きな職場では業務内容が多いのか、または小~中規模の職場は残業代として認められた残業時間が少ないのかどちらなのでしょうか。

そのヒントを得るために職場の規模別に年齢・性別を分けて残業時間を見ていきましょう。

【男性】規模・年齢別の平均残業時間

 10~99人職場100~999人職場1000人以上の職場
20~24歳2時間3時間6時間
25~29歳5時間6時間9時間
30~34歳8時間5時間10時間
35~39歳1時間5時間11時間
40~44歳6時間4時間10時間
45~49歳6時間3時間5時間
50~54歳0時間4時間13時間
55~59歳0時間2時間7時間

(賃金構造基本統計調査)

まずは、男性の職場の規模・年齢別の残業時間の結果です。

折れ線グラフをみると、ほぼすべての年代において1000人以上の大規模の職場が全体の平均残業時間よりも明らかに長い残業時間となっていることが分かります。

一方、小~中規模の職場は全体の平均残業時間をほとんど下回る結果となりました。

あくまでも職場によって残業時間は変わりますが、小~中規模の職場において残業時間が少ない理由としては、離職率の低い小~中規模の職場では入職者数も少ないため経験の浅いスタッフが少なく時間外での指導や打ち合わせ、勉強会を行わなくてすむことが挙げられます。また、事業形態ごとにみると、デイケアでは利用者の送迎後、訪問リハビリでは事業所に帰ってきた後に時間が作りやすく、書類作成などを行う時間が業務時間内に確保しやすいことなどから残業時間が少ない可能性があります。

残業時間が短い職場とは
● 時間外に行う業務が少ない
● 時間内にリハビリ以外の業務が行える時間が確保できる

【女性】規模・年齢別の平均残業時間

 10~99人職場100~999人職場1000人以上の職場
20~24歳0時間3時間7時間
25~29歳3時間5時間8時間
30~34歳4時間3時間6時間
35~39歳1時間2時間8時間
40~44歳2時間4時間6時間
45~49歳3時間6時間8時間
50~54歳17時間4時間2時間
55~59歳3時間2時間11時間

(賃金構造基本統計調査)

続いて、女性の職場の規模・年齢別の残業時間の結果をみていきます。

女性も男性と同じく、ほとんどの年齢で1000人以上の大規模の職場において残業時間が長いことが分かります。

大規模の職場では先ほど述べたような時間が確保しにくい可能性がありますが、理学療法士・作業療法士の時間外に行う業務内容は規模の大小によってさほど変わりません。そのため、この規模による差は残業時間が残業代として認められているかどうかという点が影響している可能性があります。

多くの大規模の職場ではタイムカードに打刻して勤務時間を管理し、さらに1分単位で残業代に反映している職場も小~中規模の職場よりも多いです。このことから、残業時間を正確に残業代に反映している職場が多いために大規模の職場では残業時間が長い結果となっている可能性があります。そのため、大規模の職場=残業時間が長いではなく、むしろ残業代にしっかり結びつけられている可能性があるので解釈には注意が必要です。

働きを認めてくれる職場とは
● あなたの労働を1分単位で残業として認めてくれる

理学療法士・作業療法士の残業時間を短くする方法

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ここまでで残業時間の実態を確認し、今の職場はあらためて時間外の労働を残業代として認めてくれ、さらに残業時間も少ないと思えたのであればホワイトな職場で働けているといえます。

しかし、そうではないと思った方は以下の2つどちらが問題なのか確認する必要があります。

【残業時間が長い原因】
● 自分の働き方が悪く、残業時間が長い
● 残業ありきの業務体制になっている

残業時間が増える主な原因は自分の働き方が悪い、もしくは職場の体制の問題のどちらかです。

まずは、職場内で他の方は規定の就業時間内に業務を終えられているのに、あなただけ業務が終えられないと感じている場合は以下の3つの特徴に当てはまっていないか確認しましょう。

就業時間内に仕事が終えられない方の3つの特徴

いつも就業時間内に業務が終えられない理学療法士・作業療法士の特徴は以下の通りではないでしょうか。

【時間内に業務が終わらない方の特徴】
● 書類作成に時間がかかる
● 話し合いに時間がかかる
● いつも多くの業務を抱えている

この3つの特徴に当てはまっていると中々帰宅できません。

共通点は自分の考えがまとまっておらず、その場で書くべきこと、話すべきことがすぐに思いつかずすぐに行動に移せないために業務が終わらず、次から次へと降ってくる業務が山積みになっているからです。

理学療法士・作業療法士はリハビリの他に、カルテや計画書などの書類作成、同職種や他職種との話し合いなど様々な業務を素早くこなす必要があります。

もしも、あなたの業務効率が悪くて時間内に業務が終えられずに残業時間が長くなっているのであれば、まずは業務ひとつひとつが素早く終えられているか確認しましょう。

残業ありきの業務体制への解決方法

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次は業務を素早く終えても、そもそも書類作成などの時間が確保できないために残業が多くなっている職場への対策方法について紹介します。

まずは、上司や同僚と相談して無駄な書類作成や会議・勉強会開催の削減、さらに就業時間前の準備作業の削減、後輩の指導体制の見直しや指導時間の確保、書類作成時間の確保や電子カルテの拡充などの環境整備といったすべての業務を見直し、不要なものは削除してリハビリ以外の業務時間を確保できる体制を作りましょう。

職場によっては、一般スタッフの声が届きやすいように業務を見直すチームを作って残業削減など働きやすい職場を作っている職場もあります。自分ひとりでは変えられなくても、多くの声を集めることで残業時間の少ない働きやすい職場を作ることができるのではないでしょうか。

しかし、様々な改善に向けた行動を行っても残業ありきの職場、しかも残業代として認めてくれないような職場はあなたの貴重な時間を奪うブラックな職場といっても過言ではありません。残業時間が長くても働きたい理由があれば別ですが、特に働き続けたい理由が無いのであれば転職を視野に入れることをおすすめします。

残業に不満があるなら転職を考えよう

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上で様々な職場の残業時間のデータを紹介した通り、残業時間が少ない、もしくは時間外労働を残業代としてしっかり認めてくれる職場は数多くあります。

今であれば理学療法士・作業療法士の転職先は数多く、残業時間が少ないだけでなく、給料が高い、福利厚生が充実している、そして最新の機器や教育体制の整ったスキルアップできる転職先を見つけることも十分可能です。

このまま今の職場に働いていても良いのかと悩んでいる方は、まずはどんな転職先があるのかを探してみるだけでも良いと思います。

失敗しない職場を探すには転職のプロに相談

しかし、いざ転職を検討してみようと思っても、失敗しない転職先を探すのは大変です。そんな時には、完全無料で利用できる理学療法士・作業療法士専門の転職サイトが心強い味方となってくれます。

転職サイトとは、働きたいエリアなどあなたが求める条件を入力することで簡単に求人情報が収集できるサイトです。

転職サイトのココ!がメリット
● 条件を入力するだけで簡単に求人情報が収集できる
● 候補となる職場が絞れたらその職場について詳しく説明を受けられる
● 不足した情報があれば直接職場に問い合わせしてくれる
● 転職先選びに迷った時にはアドバイスを受けることができる

一応、転職サイトにもデメリットがありますので把握しておきましょう。

デメリットとしては、転職サイトは有名所だけでも10種類くらいありますが、サイトごとに求人数が異なること、すべての職場のことを完全に把握できているわけではないこと、担当者との相性が合わないことがあるなどが挙げられます。

ただし、このデメリットに関しては、3ヶ所くらいの転職サイトに登録し、公開されている求人を閲覧したり、直接電話で話を聞くことでかたよりなく情報収集ができ、より好条件の転職先を見つけることができます。

ちなみに下記の3ヶ所のサイトは、求人件数が多く、サポート体制が充実している登録・利用が完全無料の人気が高いおすすめサイトとなっています。

全国的に多くの求人を保有する人気の転職サイトBest3

1.PT・OT・STワーカー

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『PT・OT・STワーカー』は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の公開求人数No.1を誇る転職サイトです。
4万件以上もの求人数を取りそろえているため、数多くの求人の中からあなたにぴったりの転職先を探すことができます(2025年1月現在)。

年収500万円以上や年休130日以上など優良求人も多く、利用者満足度が非常に高い人気の転職サイトとなっています。
また、履歴書の書き方や面接での対応に不安がある方は何度でもアドバイスを受けられるなどサポート体制も充実しています。

こんな方におすすめ!
・多くの求人の中から転職先を選びたい
・利用者満足度の高いサイトを利用したい
・求人情報や面接対策などしっかり教えてもらいたい

2.マイナビコメディカル

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『マイナビコメディカル』は、転職業界大手・マイナビが運営するしており、豊富な転職ノウハウを基に最適なアドバイスをもらうことができます。
また、関東に4ヶ所、東海・関西に各2ヶ所、北海道・中国地方に各1ヶ所の支社があり、全国の幅広い情報を収集しています。

そのため、はじめての転職でサポートをしっかり受けたい方、転職先の細かな情報まで知りたい方、地方への転職を検討している方にもおすすめできる転職サイトです。
分野別の求人数に関しては、病院や施設、訪問リハビリ分野の転職先が多い点が特徴となっています。

こんな方におすすめ!
・はじめての転職でサポートを受けたい
・細かな情報まで教えてもらいたい
・地方への転職を検討している

3.PT/OT人材バンク

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『PT/OT人材バンク』は、2008年から運営を開始しており、年間1.1万人が利用するリハビリ分野に特化した転職サイトです。
新着の求人情報が入り次第、小まめに連絡してもらえるなどサポート体制が特に充実しているのが特徴です。

デイサービスやデイケアなどの通所分野の転職案件を多く保有しているため、通所分野に転職希望の方はぜひ利用したい転職サイトとなっています。
上記のPT・OT・STワーカー、マイナビコメディカルと合せて利用することで大半のリハビリ職の求人を把握できるため、3つの転職サイトを併用して利用することをおすすめします。

こんな方におすすめ!
・長い運営実績の転職サイトを利用したい
・新着情報をこまめに連絡して欲しい
・通所分野への転職を検討している

都道府県別おすすめ転職サイト

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転職サイトは地域によって求人数やアドバイザーのサポート体勢に大きく違いがあります。

たとえば転職サイトA社の求人数は他の転職サイトよりも○○県はとても多くても、●●県は少ないということは十分あり得ますので、転職希望の都道府県に強い転職サイトを利用することをおすすめします。

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