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● 年収が上がる好条件の転職先の探し方が分からない・・・。
● 転職時に給料で失敗しないためのチェックポイントを知りたい
このような悩み・疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
理学療法士・作業療法士は良い条件の転職先を見つけることができれば、年収を数十万レベルでアップさせることは十分可能です。
しかし、給料・年収に関わる様々な手当などについて確認せずに転職すると、今は高給そうに見えても、先々の年収が上がらずに後悔することになります。
給料は理学療法士・作業療法士の離職理由の上位にランクインするほど重要な条件です。失敗しないためには、必ず給料が上がる転職先なのか、下がるもしくは全然上がらない職場なのかを確認する必要があります。
そこで、本記事では理学療法士・作業療法士が転職活動時に知っておくべき給料に関わるチェックポイントと好条件の転職先の探し方について紹介します。
目次
まずは理学療法士・作業療法士の平均年収を把握
転職先を見つける際には、まずは一般的な理学療法士・作業療法士の平均年収を把握しておく必要があります。
上の図は厚生労働省が公表している2019年の理学療法士・作業療法士の年齢・男女別の平均年収を示しています。大まかなお伝えすると結果は以下の通りです。
【年齢・男女別の平均年収】
● 平均年収:約409万円
● 400万円超え:30~34歳(男性)
● 500万円超え:45~49歳(男性)
これらの結果が給料が高いか、低いかを判断する基準となりますので、給料面で失敗しないためには、平均よりも給料が低すぎる職場は避けることをおすすめします。
詳細な平均年収に関しては「理学療法士・作業療法士の平均年収|年齢・経験年数・職場の規模別の給料比較」で詳しく解説していますので気になる方はご確認ください。
平均年収をみると、年収アップを最優先の条件に考えている方の中には低いとがっかりされている方もいるかと思います。ただし、あくまでこの結果は全体での平均となっていますので、しっかりと転職先を見つけることができれば30歳で500万円、40歳で550~600万円の職場に転職することも十分可能です。
それでは、給料で失敗しないために、給料をアップさせるために必ず確認すべき10のポイントについて紹介します。
転職時に給料面で失敗しないためにチェックすべき10のポイント
年収は基本給や賞与、住宅手当、役職手当など各支給額によって決定します。
そのため、それぞれを確認しないと先々給料が上がらない事態に直面するため、必ず確認していきましょう。
① 基本給
基本給は給料・年収の根幹となる部分であり、一般的に賞与(ボーナス)は基本給×何ヶ月分、退職金は基本給×勤続年数の係数にて算出されます。
つまり、多くの職場では賞与や退職金などは基本給を基に決定されます。
求人票をみると基本給が少ない分、資格手当が上乗せされている職場もありますが、賞与や退職金などが低くなりやすく、生涯年収から見ると手取額が少なくなることがあるため注意が必要です。
また、労働契約法により基本給が下がることはほぼありませんが、資格手当は下がる可能性があるため、必ず基本給・資格手当の額面を確認しましょう。
② 昇給額
昇給額とは基本給が毎年上がる金額を指しています。
上で基本給は給料・年収に関わる根幹とお伝えしましたが、昇給額が少なければ将来的な月給、賞与が中々上がらないため先々不満が出る可能性が高いです。まずは一般的な昇給額の相場を押さえることが重要です。
【理学療法士・作業療法士の昇給額】
● 1~3年目:2,000~4,000円
● 4~10年目:3,000~6,000円
● 10~15年目以降:1,000~3,000円
理学療法士・作業療法士が働く多くの職場では、昇給額が経験年数10年目あたりまでは大きく上がることが多いですが、10~15年目以降から昇給額が減る職場が多いです。
求人募集の時点で数十年にわたる毎年の昇給額を公開してくれる職場も多いため、必ず直近数年の昇給額だけでなく、向こう数十年にわたる昇給額が少なくないかを確認しましょう。
③ 賞与(ボーナス)
賞与(ボーナス)は、基本給に対して何ヶ月分かの額が支払われるため、上で紹介した通りやはり基本給の昇給額を確認することは重要といえます。
多くの職場は賞与額を下記のように定めています。
【理学療法士・作業療法士の賞与の相場】
● 基本給 × 4~5ヶ月分
そのため、賞与の支給される月数が大幅に少なくないかは確認していきましょう。
また、最近では2020年の新型コロナウイルスにより外出を控える人が増えたことで外来受診数(収益)が減り、3割の医療機関が賞与を減額またはカットする事態に陥りました。
賞与は業績によって大きく減額される可能性があるため、過去数年間にわたって減額なく支払われているか、経営状態に問題を抱えていないかも確認する必要があります。
④ 交通費手当
交通費は職場が絶対に負担しなければいけないという法律はありませんが、ほぼすべての職場は全額または一部負担してくれています。
公共交通機関で通勤を行っている場合はほぼ全額支払われますのでさほど気にする必要はありません。
ただし、車通勤を希望する場合は確認が必要です。
ただし、職員駐車場の有無と駐車場の利用料金には注意が必要です。都市部や駅近の職場ではそもそも職員駐車場を準備していない、もしくは高額での利用となる場合があります。入職直前に発覚して後悔しないためにも確認しておきましょう。
⑤ 住宅手当
特に経験年数が少ない内は年収に占める割合が多めとなるのが住宅手当です。
住宅手当は全職員に一律で支給されることが一般的ですが、中には経験年数が浅い内のみ支給、賃貸の方のみ支給、家賃に応じて支給など異なる支給方法をとっている職場もあります。
そのため、一定の経験年数に達して支給がなくなった、住宅購入後に支給がなくなった、そもそも住宅手当という制度がなかったと後悔しないように支給条件と支給額を確認しましょう。
【理学療法士・作業療法士の住宅手当の相場】
● 月5,000~10,000円
⑥ 家族手当
家族手当は、住宅手当と同じく職場が福利厚生の一環として支給している手当です。
支給方法は、扶養している配偶者と子どもの人数に応じて支給されることが一般的ですが、中には同居している両親を含める場合もあります。
基本給や賞与額だけでなく、支給条件を満たしやすい家族手当と住宅手当を合せることで年収が大幅にアップする可能性もあります。
そのため、支給条件と支給額の確認は忘れずに行うことをおすすめします。
【理学療法士・作業療法士の家族手当の相場】
● 配偶者:月10,000~15,000円
● 子ども:月3,000~5,000円
⑦ 役職手当
経験年数が10~15年に達すると昇給額が大きく減るため、徐々に重要性が増すのが役職手当です。
役職手当は職場の規模によって大きく異なり、幅がありますが下記の支給額が相場といえます。
【理学療法士・作業療法士の役職手当の相場】
● リーダー:月3~5千円
● 主任(副主任):月1~2万円
● 科長(係長):月3~5万円
● 部長(副部長):月5~10万円
ただし、一般の方も見ることができる公式ホームページでは管理職者を募集中であることを記載していないことが多いため、管理職求人を探す場合は知人に相談もしくは転職サイトを利用することが一般的です。
転職サイトであれば、給料面を含めてサポートを受けられるためおすすめです。管理職案件の探し方に関しては「理学療法士・作業療法士が管理職募集の求人を探す最適な方法|転職で年収・やりがいアップさせるには」で詳しく解説しています。
⑧ 資格取得・発表手当
単発での手当となりますが、資格の取得手当、発表手当を設定している職場も多いです。
理学療法士・作業療法士の各手当の相場は下記の通りです。
【資格取得・発表手当の相場】
● 資格取得:3,000~30,000円
● 学会発表手当:1,000~3,000円
● 論文掲載手当:10,000~20,000
資格取得手当は、住環境コーディネーター2級などの比較的難易度の低い試験から、認定または専門理学・作業療法士、ケアマネージャーといった難易度の高い試験によって支給額に差があります。
あくまで、単発での手当であるため、手当をひとつのモチベーションにしながらスキルアップをしたい方には、出るか否かを確認する程度でもよいかもしれません。
⑨ 退職金
上の図は大卒者の平均的な退職金の受け取り額です。退職金はわずか15年で約700万円も減額しており、将来的には医療業界も大幅に減少しています。
入職前から退職金のことを考えるのはいかがなものかと思う方もいるかと思いますが、年金受給額が減る昨今において将来の生活費を若い内から考えることは非常に重要です。
退職金は基本給×勤続年数、規定額×勤続年数など職場によって算出方法が変わりますが、計算して想定される退職金が上の図よりも大幅に下回る場合は注意が必要です。
また、退職金額も重要ではありますが、数十年後に支払えるだけの財政基盤や経営方針がしっかりしているかなども確認する必要があります。
⑩ 食事補助・寮なども意外と重要
最後に年収の額面には現れませんが、多ければ多いほどあなたの貯金が増える補助について紹介します。
職場によっては、食堂があり補助により150~300円で昼食がお腹いっぱい食べられたり、寮があることで住宅費が1~3万円に抑えられたりする職場もあります。
これらの福利厚生があるか否かによって年間の貯蓄額は数万~数十万単位で変わる場合もあります。
あくまで補助的な要因ではありますが、転職先に迷った場合にはこの点も確認してみましょう。
転職前に10のチェックポイントを確認する方法
続いて上で紹介した10種類のチェックポイントをどのように確認するかを紹介します。
大きく分けると確認方法は4種類です。
【給料面の確認方法】
● ホームページの求人覧を確認する
● 知り合い伝いに聞く
● 職場見学時に直接聞く
● 転職サイトを利用する
ホームページの求人覧を確認する
ホームページの確認は、求人募集しているかを含めて真っ先に行う確認方法であり、初任給や住宅手当、家族手当について確認ができます。
しかし、昇給額やこれまでの賞与の支給実績が記載されていないことが多いため、中途採用者への支給額、将来的な年収は見通しにくいデメリットがあります。
知り合い伝いに聞く
求人覧で分からない支給額については、知り合いが働いていれば詳しく確認することができます。
しっかりと教えてくれるのであれば、信頼性が高い情報収集の方法といえますが、相当の仲でなければ聞きにくく、現実的に行える人は少ないのではないでしょうか。
職場見学時に直接聞く
続いて細かく給料面を把握する方法としては、実際に職場を見学した際に担当者に聞く方法があり、正確な情報が得られます。
しかし、給料面について細かく聞くことはまったく悪いことではありませんが、少し気が引けますし、また、希望する転職先すべてに聞くのはかなりの手間と労力がかかることがデメリットといえます。
転職サイトを利用する
その点、転職サイトを利用することで求人募集しているかはもちろん、上で紹介したチェックポイントについても簡単に把握・比較することができます。
もしも、欲しい情報が掲載されていなければサイトの担当者の方から電話などで確認してもらうこともできます。
自分で職場とのやりとりを行わなくても良いというのが精神的にもかなり助かるため、最もおすすめな方法といえます。
転職先の情報収集・職場選びに悩んだ時は転職のプロに相談
理学療法士・作業療法士の給料面などの情報収集、職場選びに悩んだ時には転職サイトが心強い味方となってくれます。
転職サイトとは、指定したエリアや給料面の条件などを指定することで一括で求人情報を収集できます。候補となる職場が絞れたらその職場について詳しく説明を受けたり、問い合わせしてくれます。また、転職先選びに迷った時にはアドバイスを受けることもできます。
転職サイトのデメリットとしては、転職サイトは有名所だけでも10種類くらいありますが、サイトごとに求人数が異なること、すべての職場のことを完全に把握できているわけではないこと、担当者との相性が合わないことがあるなどがあげられます。
ただし、このデメリットに関しては、3ヶ所くらいの転職サイトに登録し、公開されている求人を閲覧したり、直接電話で話を聞くことでかたよりなく情報収集ができ、より好条件の転職先を見つけることができます。ちなみに下記の3ヶ所のサイトは登録・利用が完全無料な人気のおすすめサイトとなっています。
全国的に多くの求人を保有する人気の転職サイトBest3
1.PT・OT・STワーカー
『PT・OT・STワーカー』は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の公開求人数No.1を誇る転職サイトです。
3.9万件以上もの求人数を取りそろえているため、数多くの求人の中からあなたにぴったりの転職先を探すことができます。
年収500万円以上や年休130日以上など優良求人も多く、利用者満足度が非常に高い人気の転職サイトとなっています。
また、履歴書の書き方や面接での対応に不安がある方は何度でもアドバイスを受けられるなどサポート体制も充実しています。
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2.マイナビコメディカル
『マイナビコメディカル』は、転職業界大手・マイナビが運営しており、豊富な転職ノウハウを基に最適なアドバイスをもらうことができます。
また、関東に4ヶ所、東海・関西に各2ヶ所、北海道・中国地方に各1ヶ所の支社があり、全国の幅広い情報を収集しています。
そのため、はじめての転職でサポートをしっかり受けたい方、転職先の細かな情報まで知りたい方、地方への転職を検討している方にもおすすめできる転職サイトです。
分野別の求人数に関しては、病院や施設、訪問リハビリ分野の転職先が多い点が特徴となっています。
こんな方におすすめ!
・はじめての転職でサポートを受けたい
・細かな情報まで教えてもらいたい
・地方への転職を検討している
3.PT/OT人材バンク
『PT/OT人材バンク』は、2008年から運営を開始しており、年間1.1万人が利用するリハビリ分野に特化した転職サイトです。
新着の求人情報が入り次第、小まめに連絡してもらえるなどサポート体制が特に充実しているのが特徴です。
デイサービスやデイケアなどの通所分野の転職案件を多く保有しているため、通所分野に転職希望の方はぜひ利用したい転職サイトとなっています。
上記のPT・OT・STワーカー、マイナビコメディカルと合せて利用することで大半のリハビリ職の求人を把握できるため、3つの転職サイトを併用して利用することをおすすめします。
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転職サイトは地域によって求人数やアドバイザーのサポート体勢に大きく違いがあります。
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