理学療法士・作業療法士の自己PRの書き方・例文|転職時の履歴書作成7つのポイント

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● 履歴書の自己PR欄に何を書くべきか分からない・・・。
● アピールポイントが思いつかないから書けることを知りたい。

このような悩み・疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

理学療法士・作業療法士の有資格者数は年々増えてきており、最近は人気の高い職場への転職は一段と難しくなっています。そのため、志望する職場に採用されるためには、まずは履歴書で自分をアピールすることが重要です。

しかし、自己PR欄の記載内容が志望動機と混同していたり、アピール不足であったり、これまでの経験が伝わらない書き方になっているなど間違った書き方をしていると不採用となる可能性が高まります。

そんな履歴書の自己PR欄の書き方ですが、7つのポイントを押さえて作成することであなたの魅力をしっかりとアピールすることができ、採用される確率をぐっと高めることができます。

そこで本記事では、理学療法士・作業療法士が転職時に必ず知っておきたい履歴書の自己PR欄に書くべき7つのポイントと記載する手順、パターン別の例文を紹介します。

新卒・学生向けの自己PRの書き方はこちら
⇒ 新卒理学療法士・作業療法士の自己PRの書き方&例文集|履歴書作成5つのステップ

転職者向けの面接での自己PR方法はこちら
⇒ 転職する理学療法士・作業療法士の面接での自己PR対策|回答方法&例文

履歴書の自己PR欄はとても重要

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履歴書の自己PR欄は、あなたのこれまでの理学療法士・作業療法士としての経験やスキル、強み、実績を伝えられる数少ない重要な手段です。採用側は自己PR欄の内容を基に職場の理念・方針・雰囲気に合っているか、職場の弱点を補えるまたは強みをさらに強化できる人材であるかを判断する材料としてあなたが思っている以上に入念に確認しています。

面接時には履歴書の自己PR欄の内容を基に深掘りするような質問をされることが多く、面接時に自分の良さをさらに伝えるきっかけにもなります。

また、口べたで面接時にうまく自分の良さを伝えられない方は自己PR欄に書いた内容を中心に自分の魅力を説明する練習を行っておくことで失敗を避けられるといったメリットもあります。

一方、採用側の心理を考えると志願者の能力や印象に大きな差がない場合は、書面にアピールポイントが明記されている方が採用する根拠となるため最後の一押しとなってくれます(採用者も上司や病院長・施設長に採用報告をする必要があるためです)。このように重要な自己PR欄ですが、書式によっては書く欄がない履歴書もありますので使用しないように注意してください。

7つの自己PR作成ポイント

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採用者に良い印象を与える自己PRを書くためには、以下の7つのポイントを押さえて作成することが大切です。

下書きを書き終えて、清書する前にもあらためてポイントに沿って書くことができているか確認することをおすすめします。

【自己PR欄を書く際の7つのポイント】
1.志望動機と自己PRを混同させない
2.あなたの強みを明確に記載する
3.客観的な事実を基にアピールする
4.職場が求める人材像を把握してアピールする
5.最低7割、できる限り9~10割記載する
6.丁寧に記載し、誤字脱字をなくす
7.嘘・誇張した表現は絶対NG!

1.志望動機と自己PRを混同させない

多くの履歴書には自己PR欄の他に志望動機を記載する欄がありますが、それぞれ異なる内容を記載する必要があります。

自己PRと志望動機に書くべき内容は以下の通りです。

志望動機欄に書くべきこと

志望動機欄には、理学療法士・作業療法士としてどのような点に魅力を感じて働きたいと感じたかを具体的に記載する欄です。

志望動機を書く際の注意点としては、他の職場にも当てはまるようなありきたりな動機ではなく、入念に理念や実績、力を入れていることを調べて志望した職場ならではの要素を含めることが大切です。

自己PR欄に書くべきこと

自己PR欄には、あなたの理学療法士・作業療法士としてのこれまでの経験や長所を基にアピールできることを記載します。

以下に詳しく紹介していますが、抽象的な表現、アピールが控えめすぎる書き方では採用する価値を感じてもらえないため、恥ずかしがらずアピールしましょう。くれぐれも志望動機と混同しないように記載するように注意してください。

2.あなたの強みを明確に記載する

よくある失敗例が自己PRが控えめ過ぎることです。

自分に誇れるものがない、自信がないという方はつい無難なことや大してPRできることではないことを書いてしまい、逆にマイナスの印象を与えてしまっています。

自己PR欄には、1点でも良いのであなたの強みや長所を明確に記載しましょう。

結局、面接時にも自分の強み・長所が分からないとうまく答えられずに不採用となる可能性が高まります。思いつかない方は「強み・長所が分からない理学療法士・作業療法士の自己分析方法」に無料で簡単に自己診断ができるツールを紹介していますので活用することをおすすめします。

3.客観的な事実を基にアピールする

「得意です」、「経験しました」、「頑張ります」といった曖昧で抽象的な表現は採用を後押しするアピールにはなりません。

そのため、「〇〇の資格を保有しています」、「〇例経験しました」、「〇回学会発表しました」など理学療法士・作業療法士としての実績や努力を裏付けられる名称や数字を記載することが重要です。ただし、経歴をつなげただけの文章にならないように注意しましょう。

また、よくある例文をコピペしただけの自分らしさがない文章もNGです。これまでの経験(事実)を基にあなたならではの自己PRとなるように意識しながら作成していきましょう。

客観的な事実がないと、面接時に「記載した理由や根拠はありますか?」と聞かれる可能性が非常に高いです。面接時に慌てないためにも履歴書には客観的な事実を明記することが大切です。

4.職場が求める人材像を把握してアピールする

職場は目的を持って求人を出しています。

たとえば、後輩育成ができる人材、弱点に感じている分野を補強できる人材、管理業務ができる人材など求める人材は職場によって大きく異なります。

そのため、自己PRには転職先が求める人材を把握した上で見合った内容を記載することが大切です。たとえば、整形疾患のリハビリに強い理学療法士・作業療法士を求めている職場に「100例の脳卒中のリハビリ経験があります」と自己PRしてもまったく効果はありませんし、むしろ職場のことを分かっていない人とマイナスの印象を与えかねません。

あらためて、転職候補の職場の理念や力を入れて取り組んでいる分野、見学時の説明を振り返り、あなたの強みとマッチした点を記載してアピールしましょう。

5.最低7割、できる限り9~10割記載する

自己PR欄の文字量があまりにも少なすぎると強みがない人、やる気がない人とマイナスの印象を強く与えてしまいます。枠内にしっかり書けているやる気があると思われる人と比べると採用に大幅に不利になることは間違いありません。

理学療法士・作業療法士としての経験と強みを振り返り、必ず7割以上、できる限り9~10割記載するように心がけてください。

6.丁寧に記載し、誤字脱字をなくす

最近は文字を書く機会が少なくなってきていることもあり、履歴書の後半部分となる自己PR欄を書いていると疲れて字が雑になったり、誤字脱字が増える方が多いです。

採用者は字が汚い(丁寧に書かれていない)、誤字脱字がある履歴書を見ることで仕事も雑に行うのではないか?とマイナスの印象を与えてしまいます。疲れた際は休憩をとりつつ集中して記載しましょう。

7.嘘・誇張した表現は絶対NG!

絶対に行ってはいけないのは嘘や誇張した表現を使用することです。面接時に具体的に聞かれて嘘であると発覚した場合は不採用は確定的となります。

また、もし採用されたとしても就職後にバレると職場内に居づらくなったり、試用期間であれば内容によっては強制解雇も十分あり得ます。うまく書けない方は以下に自己PRを書く手順を紹介しておりますので、参考にしてください。

自己PRを書く3つの手順

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ここからは今まで説明した7つのポイントを押さえつつ、あなたの良さが伝わる自己PRの書く手順について紹介します。

「やっぱりうまく自己PRが書けない・・・。」という方でも手順にそってじっくり考えることで魅力的なPRを書くことができますよ。

【自己PRを書く3つの手順】
Step1:自己分析を行う
Step2:客観的な事実で裏付けを行う
Step3:志望先が求めるPRか再検討

Step1:自己分析を行う

いきなり書き始めるのはNGです。まずはあなたの理学療法士・作業療法士としての強みや長所を振り返ることが大切です。

たとえば、脳卒中リハビリの勉強を頑張ってきた、人をまとめるのが得意、内科的なリスクが高い方でも落ち着いてリハビリが行えるなど他の人よりも長けている面を探していきましょう。短所だと思っていても、裏を返せば長所になる場合もあります。

それでも「まったく思いつかない・・・。」という方は気軽に強みや長所を自己診断できるツールを活用することをおすすめします。

無料で行える自己診断ツールの中では特に分析の妥当性が高い『グッドポイント診断』がおすすめです。利用方法は「強み・長所が分からない理学療法士・作業療法士の自己分析方法」で詳しく解説していますので気になる方は参考にしてください。

Step2:客観的な事実で裏付けを行う

いくつか強みをピックアップできたら次は具体的な経験や客観的な事実で裏付けを行っていきます。

たとえば、3学会呼吸認定療法士の資格を保有、年100例の肩疾患のリハビリ経験がある、3年間の理学療法士または作業療法士としての主任経験があるなどできる限り名称や数字で示すことで信頼度を高めることができます。

Step3:志望先が求めるPRか再検討

ポイントでもお伝えしましたが、どれだけ良い強みでも志望する職場が求めている理学療法士・作業療法士像に近くなければいけません。

あらためて、実際に書いた自己PRが志望先にとって採用する価値がある内容となっているか再検討しましょう。

履歴書の自己PR欄の例文

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「やっぱり自己PRが書き方が分からない!」という方のために、転職先別の自己PRの例文を紹介します。

あくまで自己PRは自分らしさが重要です。例文を参考にあなたの魅力が伝わるようにアレンジして作成してください。

急性期から回復期への転職時の例文

私は5年間総合病院に勤務し、整形・脳血管・内部疾患など多岐に渡る急性期のリハビリ介入を行ってきました。その中で3学会呼吸認定療法士を取得するなど特に内部疾患について勉強を進めてきました。また、最後の1年間は教育係として後輩育成にも関わりました。私は相手のペースをみながら教えられることが長所であると考えています。
貴院は最近重症患者の受け入れ割合が増えており、重症者のリスク管理に対処できる人材の育成に尽力していると職場見学時に聞かせていただきました。私のこれまでの急性期での介入経験、後輩指導の経験を活かして貢献させていただければと考えております。

回復期から老健への転職時の例文

私は3年間回復期リハビリテーション病棟に勤務し、重症な患者様でも介入方法を工夫して自宅退院につなげてきました。また、私の長所は継続して物事に取り組めることであると考えており、毎年5~10回院外の研修に参加し、スキルアップを心がけてまいりました。
貴施設の見学時に在宅復帰率の向上が課題であると聞かせていただきましたが、私のこれまでの回復期での介入経験や長所を活かして貢献させていただければと考えております。

訪問リハビリからデイケアへの転職時の例文

私は3年間訪問リハビリに関わり、年間50例以上の利用者の介入経験をしました。私の長所は相手の訴えをよく聞けることであると考えており、その長所を活かして利用者・ご家族が望む生活が営めるよう支援してきました。
貴施設の見学時に自宅生活に即した介入が行えるようさらに強化したいと聞かせていただきました。私のこれまでの在宅リハビリの経験を活かして貢献させていただければと考えております。

自己PRの書き方に自信がない方へ

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ここまで読み進めても、どうしても自己PRの書き方に自信がなく、困っている方は無料で自己PRの書き方などについて個別相談を行ってもらえる転職サイト「PT・OT・STワーカー」を活用するのがおすすめです。

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まとめ

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本記事では転職を考えている理学療法士・作業療法士が履歴書の自己PR欄の書き方に失敗しないためのポイントや例文について紹介しました。自己PRがうまく書けていないと、あなたの魅力が伝わらず不採用となる可能性が高いです。

あなたの魅力を伝えるためにはまずは自分の長所・強みを把握し、具体的な実績で裏付け、採用する価値を伝えることが大切です。

強み・長所が把握できていない方は、まずは「強み・長所が分からない理学療法士・作業療法士の自己分析方法」を参考にあなた自身を知ることからはじめましょう。

また、履歴書の作成だけでなく面接などにも自信がない方は、無料で利用・相談できる転職サイト「PT・OT・STワーカー」を活用することをおすすめします。